大麻は優れた資源作物

■ 資源作物として注目される大麻
大麻といえば、「大麻取締法」で規制されている違法薬物というイメージで捉える人が多いと思います。
しかし、大麻は優れた資源作物としての一面を持っており、近年は、産業用に栽培する大麻を「オオアサ」や「ヘンプ」と呼んで区別するようになりました。
一番有名なところでは、七味唐辛子の中に入っている「麻の実」(麻の果実)ですが、その他にも種子(果実)からは食用にもなる良質な油、茎からは衣類や紙など利用できる強くて丈夫な繊維が採れます。
その上、大麻は、除草剤・殺虫剤・化学肥料は一切使わずに、毎年種をまくだけで手間をかけずに育てられるので、農家にとって非常に栽培しやすい作物でもあります。
また、こうした育てやすさに加え、成長が早く、寒さにも暑さにも強い特性を持つ大麻は世界中で大量に栽培できることから、石油に変わるバイオ燃料としても期待されています。
近年、世界では、こうした大麻の新しい魅力を積極的に見直していこうという機運が高まってきており、EUやカナダでは、1990年代から麻薬政策によって長い間続いてきた栽培規制を緩和し、産業利用が始まりました。
「大麻取締法」による栽培規制の厳しい日本では、1980年代にマリファナの成分を生成しない産業用の新品種「トチギシロ(栃木白)」が開発され、自治体の許可を得て栽培を始める農家も徐々に増えています。
■優れたオーガニック素材としての大麻(ヘンプ)
近年、アレルギー体質の人が増え、全く化学物質を使用しないで製造する天然素材の「オーガニック・コットン」が人気を集めています。
しかし、素材となるコットンはもともと雑草や害虫に弱く、殺菌や漂白など加工にも様々な薬品が必要な作物。
これを完全に有機栽培・無薬品加工で製造するのは相当な手間とコストがかかります。
一方、大麻(ヘンプ)ならば痩せた土地でも雑草や害虫に負けずに元気に育ってくれるので、化学肥料も除草剤も殺虫剤も全く使用せずに栽培できます。
また、古来より貴重な繊維作物として栽培・加工されてきた大麻(ヘンプ)は、化学薬品を使わずに繊維を取り出す方法が確立されているので、薬品を使わない加工もそれほど難しくはありません。
最近は、大麻(ヘンプ)のオーガニック素材を使った赤ちゃん衣類(肌着やよだれかけなど)も販売されており、アレルギーを持つ赤ちゃんを持つお母さんや「直接赤ちゃんの肌に触れるものには天然素材を使いたい」という自然志向なお母さんたちに好評を博しているようです。
■ 天然の栄養食品「ヘンプ・オイル」
大麻(ヘンプ)の果実(麻の実)から抽出される油は、ヘンプ・オイルと呼ばれています。
ヘンプ・オイルの特長は、人体では合成できない栄養素である必須脂肪酸(α-リノレン酸、リノール酸など)が多く含まれることです。
その含有率は、普段よく食べられている食用油の、大豆油(約40%)、キャノーラ油(約30%)、オリーブオイル(約10%)と比べて遥かに高い約80%。
しかも、ヘンプオイルには、健康へのリスク要因となるトランス脂肪酸、コレステロール、糖分がほとんど含まれおらず、アレルギー物質も含まれていないので、生活習慣病が気になる人でも安心して摂取することができるのが魅力です。
食用のヘンプ・オイルは、以前はなかなか入手できませんでしたが、最近ではオンラインショップなどで手軽に購入できるようになりました。
店舗によって異なりますが、だいたい4000円程度で販売されているようです。
食用油としては少々高めですが、健康食品と考えれば妥当な価格かもしれません。
まさに天然の栄養食品といえるヘンプ・オイル。
お試しになってみてはいかがでしょうか。

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